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クオリアのクオリアによるクオリアのための日記 クオリアとは?(英:複数形 Qualia、単数形 Quale クワーレ)とは、心的生活のうち、内観によって知られうる意識の現象的側面(現象的意識)のこと、またはそれを構成する個々の質感のこと。感覚質(かんかくしつ)とも訳される。ウィキペディアより抜粋
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水幡正蔵「進化論革命による人類社会維新!」より

(2)養老理論と茂木理論の見事な結合

 とこがここで大きな問題が生じる。それは遺伝プログラムは各種アミノ酸をつなぎ合わせてタンパク質に翻訳している。それでは脳プログラムはいったい何を何に翻訳しているのかとなる。まず入力するものは個体外の環境信号と個体内の環境信号だろう。これを感覚系ニューロン網上にある脳プログラムで何かに翻訳している。しかもその翻訳はその後も何段階かでなされ、最終的には運動出力信号に翻訳される。ところがその翻訳される何かをどう呼べばよいかが分からない。

 ここで登場するのが茂木「クオリア論」である。茂木氏によると<末端から中枢に向かうニューロン活動に対応して「感覚的クオリア」が引き起こされる>とある。これが「志向的クオリア」とマッチングを起こして「あっ、これは薔薇だ」というような知覚現象となる。このような説明を茂木氏はしている。
 つまり、脳プログラムは内外から入力した信号をまずは「感覚的クオリア」に翻訳しているということだ。つまり脳プログラムの翻訳で生じるものは「クオリア」である!ということだ。こうして養老理論と茂木理論が見事に接合して、「種脳情報系」のシステム用語が整ったのである。これで少なくとも用語的には、種ゲノム情報系と種脳情報系の基本的な用語の対照が可能となった。

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